愛知県生まれで、東京育ち。45年過ごした東京を離れ、2019年11月に上士幌への移住を実現された。

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定年を迎えるにあたり、この先どのような人生を過ごすかを考えるようになったという。考えるうち、自然が多いところで思う存分趣味を楽しみたい、という思いに至った。趣味とは写真。現役時代には世界80か国をまわり、写真に収めてきたそう。そして大自然が好きなことから、移住するなら北海道にと絞り込んでいった。
移住を決めるまで、北海道在住の友人に相談したり、実際に北海道の冬を体験するため十勝に旅行する、など3年を費やして情報収集を行ったそう。 同時に、移住セミナーには担当者に顔を覚えられるほど通ったらしい。セミナーでは食べ物がおいしい地域や、移住支援制度のある地域の話を聞いた。上士幌町には移住支援制度はない。でも、上士幌町への移住を決めた。

いろんなタイプの人がいる。直感で移住を決める人、じっくりと移住を決める人。移住したいけれど考えすぎて飛び込めない人もいる。
伴さんはじっくりしっかり検討して、そして移住した人。
上士幌町の生活体験モニターには二回応募した。一回目は、応募したが締め切りが過ぎていた。二回目の応募で体験し、この時にはほぼ、移住を決めていた。移住準備のための生活体験は、6月の一ヶ月間。そのあいだに町営住宅を見学し、申込用紙ももらっておいた。決めたら早い。あとは行動に移すだけ。

伴さんは車を持っていない。北海道で、上士幌で、車なしで生活している。
移動手段は自転車。冬はさすがに危ないので徒歩だが、上士幌町はコンパクトシティと言われるだけあって、スーパーや役場、診療所に図書館、温泉までが町中に集まっていて、車なしでも暮らせると言う。
ただ、伴さんは町内である三国峠までの54kmもの道のりも自転車で行く体力の持ち主。「今日は近くまで」といいつつ片道7キロ先のケーキ屋まで自転車で行くのだ。

伴さんはしっかり町で生活している。地元のお母さん方がやっている野菜市に顔を出したり、一人で飲みに行くこともある。「そんなことでいつのまにか知り合いができるので、一人でいる気がしない、東京より人口の少ない上士幌で、東京にいるときよりも知り合いが増えているかもしれない」と笑う。

伴さんには他にも趣味がある。紅茶好きということで、町でお茶付きの写真展を開いたことがある。また、上士幌に来て、新たな趣味ができた。道の駅での気球係留ボランティアに参加したのがきっかけで気球チームの手伝いをするようになり、この数か月でもう7,8回フリーフライトを経験しているそうだ。上士幌には、自分のやっていることを面白いと思ってくれ、それを一緒に楽しんでくれる雰囲気があるという。


★小嶋則之さん プロフィール
愛知県生まれ、東京育ち。
東京から北海道上士幌町へ2019年に移住