ちょっと暮らし体験者の声
VOICE50!

上士幌町で実際に生活体験をした50組の方のインタビューを集めてみました。
十勝・上士幌ならではの新しい暮らし方のヒントをここから探してみてください。

「上士幌に来て良かった」心からそう思ってもらいたいから。
人が暮らす場所は世界中に存在している。
その中で、北海道の上士幌町に決めるということの凄さ。そういうご縁。
ふるさとがもうひとつ出来るのが【移住】【二地域居住】。
そこが上士幌町と言ってもらえることの喜びは計り知れないが、担当者としては同時に重圧もある。

「簡単に上士幌町に住むって決めないで!」といつも思っている。他人の人生が大きく変わるのだから、簡単には勧められない。この取り組みは、移り住まなくても町を好きになってくれたなら、それで良いと思っている。それも一つの成果と考えて取り組んでいる。好きになることから始まるのだから、すぐに結果は無くて良い。

汽車も走らないような町。
コンビニはあるけれど、ファーストフードも大型店も無いような町。便利かと聞かれたなら、間違いなく「NO」と答える町。
「そこの何が良い?」
「なぜそんな町に?」
急ぐ必要は何も無い。
まずしっかりと、町や人を見て欲しい。

それなのに“無いこと”が良いこととして移り住む人々が続いている。上士幌町に来る人は自然が好きで、ある程度の不便さを楽しめる人がやってくる。子供を、自然豊かな場所で育てたいと願う人がやってくる。働いている時からやりたかったことを求めてやってくる。安心安全の自家菜園を作りたいとやってくる。人は不便な環境の中に居ると知恵を生む。無いなら無いなりに工夫する。
そういうことが面白いと思う人がやってくる。ファーストフードも大型店も町には求めない。
田舎暮らしは、個性的で自由な人が向いているのかも知れない。さらに言えば、都会を知っているからこそ田舎の良さを、町に住む人の何倍も知っている人たちなのかもしれない。

私も約20年、関西の交通も店も不自由のない便利な場所に居た。今は、上士幌に戻り約8年が経ち、ここで生まれ育った私だからこそ、出来る仕事があると信じて働いている。それが原動力だ。
背伸びはしない。
嘘はつかない。
素直で正直でありたい。
体験者の皆さんとは、付かず離れずの関係でいよう。
困った時には出来る範囲で相談にのれるような深さを持とう。理想はたくさんあって、現実は厳しく気が付けば、周りにいつも助けられてばかりですが・・・

住宅も土地も整理されていないし課題だらけの町。
毎年、数組が移住してくれているけれど、
毎年、数組がよその町に移住していく。
移住しても、ライフサイクルの変化で住処は変わる。
その現実も受け入れる。
だからこそ、どんな時も上士幌町を好きだと言ってもらえたらそれで良い。
嬉しいも悲しいもみんな受け止める。

この仕事、これで結構体力いるのですよ。

川村 昌代
生活体験モニター担当
元 NPO法人 上士幌コンシェルジュ
川村 昌代

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